2020年も残すところあと5日となりました。
今年も一年、万葉の里 白雲荘をご愛顧賜り、誠にありがとうございました。
新型コロナウィルスの感染拡大という、
現代に生きる人々が初めて経験する世界的流行の真っ只中で、
宿としての在り方やもてなしの本質を模索し続ける一年となりました。
誰もが「何が正解か?」、答えを見出せないこの時代において、
私達の仕事の本質や使命感、何より、お客様が「何をお求めか?」を、
全従業員と共に真剣に思考を巡らすことができた経験は私達の財産です。
変化に応じ、いつの時代も世の中の皆様に必要とされる宿であるために、
2020年は、その礎を築く上で忘れることができない一年となりそうです。
この年に新たに掲げた玄関先の暖簾を、前に進みながらしっかりと守ります。
「元気をもらえました」
「また明日から頑張ります」
「何だか気持ちがとても穏やかになりました」
「従業員の皆様もお身体に気を付けて頑張ってください」
お帰り際に頂くこうしたお言葉の数々が、私達の心の支えです。
経済的効果だけでは推し測ることができない、「何か」。
その「何か」にこそ、旅館業に果たすべき使命が宿っていると心に銘じ、
誠心誠意のお仕度を整えて、今日も皆様のお越しをお待ち申し上げます。
最後になりますが、エッセンシャル・ワーカーの皆様のご尽力に、
心からの敬意と感謝を申し上げます。
私の親類にも医療従事者が居りますが、この方々の頑張りを抜きに、
私達の暮らしを維持することは到底できません。
感謝の気持ちを忘れぬよう、今、私達にできる精いっぱいに努めます。
万葉の里 白雲荘
支配人 西岡 孝